こんにちわ!!
整形外科Dr.manaoです。
私は整形外科クリニックをやっております。
今まで、とある大学病院にて整形外科でも手外科をメインに研鑽を積んできました。
クリニック勤務となり、手術より疎遠になりましたが、
外来と外来の合間の昼休みを返上して、粉瘤切除やばね指に対する腱鞘切開術、手根管症候群に対する手根管開放術などを行っております。
多くて月 1,2程度ですが・・・
そんな中、糖尿病によって足部潰瘍を併発し、洗浄デブリ及び感染落ち着いたところで下地の肉芽をもりあげましたが上皮化困難であり、このままだと皮膚による外界のバリアーが存在しなくなるため、植皮が必要と判断した患者さんがいらっしゃいました・・・
当クリニックにでの治療を強く希望されたため、植皮術を行いました。(^^)/
今日は、そんな植皮術についてお話したいと思います。
・全層植皮術
真皮を含んだ比較的厚い皮膚を移植する方法です。主に鼠径部、大腿部、足の内果部付近などから採取し、やや生着はしにくいですが、整容的には比較的よいといわれている植皮方法です。
・分層植皮術
全層植皮よりも薄く真皮をほとんどふくまない。本当に薄っぺらな皮膚を移植する方法です。全身のほぼどこからでも採取可能で、多くは、背部、臀部、腹部、大腿部、などの非露出部から採取します。
比較的生着しやすいですが、移植場所によっては整容的に難がある事あります。採皮部にも跡がやや残り、一部肥厚性瘢痕になる事もあります。
分層植皮と全層植皮の違い(鬼塚卓弥著 形成外科手術書 南紅堂より引用)
ここからはすこしグロイ?写真をのっけてお話します。
苦手な人はみないでくださいね(*_*;
全層植皮を行ったところです。
大腿部より皮膚を採取し、潰瘍部分に植皮しました( `ー´)ノ
植皮部に血種がたまらないように植皮部に小孔をあけドレナージをしています。
植皮後は、タイオーバーという方法で移植部を圧迫して固定しておきます。
こんな感じで、ガーゼを抗生剤入り生理食塩水で浸して移植部にあててナイロン糸で圧迫縫合固定する方法です。
生着するかは今後の経過次第なので、わかりません(-_-;)
ちなみに、
現在はまだ、2週程度ですが、
全体的に浸軟しているのか?うまく生着していないのか?少し不安ではあります(-_-;)
が、経過をみていきたいと思います。
約1か月程度で安定するといわれています。
慎重に誠意をもって、経過を診ていきます。
クリニックでも地域の患者さんへ提供できる医療はあります!!
そんな一つの参考になれたらいいなと思っています。特に田舎の患者さんは、なかなか高次医療機関にはいけないため、私達にようなかかりつけのクリニックを頼りにしているところもあります。
今後も自己投資そしてその発信だけでなく、自分の本業からも何かを周囲に発信できたらいいなと思います。(^^)/
これからも頑張りましょう!! manao