整形外科(医療)

【整形外科】腰椎椎間板ヘルニア体験記ー保存治療への挑戦?-


こんにちわ!manaoです。

今日は、腰痛及び下肢痛について書きたいと思います。

【ヘルニア体験記】

実をいうと私は、32歳のころに腰椎椎間板ヘルニアを罹患しました。仕事中に術後患者さんをストレッチャーに移動する際に急激な腰痛が出現。左の臀部痛が強くうずくまったのを覚えています。画像検査の一つであるMRI検査を施行したところ非常に大きなヘルニアが・・・・・・(*_*; これです( ;∀;)

出っ張たところがありますね?
それがヘルニアです。そして白色の部分が神経の通り道、脊柱管といいます!!
出っ張った黒い部分に押されて、くびれちゃっているのがわかりますか?( ;∀;)

30代になってくると、腰椎椎間板ヘルニアを罹病する確率があがります。

腰椎椎間板ヘルニアというのは、腰の椎体といわれる骨と骨の間にある椎間板(骨と骨のクッションみたいなもの)という組織が脊柱管といわれる神経の通り道に出っ張てしまい、神経を刺激することで急激な腰痛や下肢痛を伴う疾患です。

一般的に治療法は、保存療法と手術療法に分けられます。

保存療法:椎間板ヘルニアのタイプにもよりますが、椎間板ヘルニアは体の中にあるマクロファージなどの細胞が貪食してくれて消えてくるといわれています。個人差もありますが、約半年ほどといわれています。その間、痛みを薬やブロック注射などで緩和させながら経過をみていく治療法です。

手術療法:耐え難い疼痛であったり、耐えられるものの職場に早期復帰したいなどの理由から、相対的適応として手術を希望したり、下肢の筋力低下(麻痺)や膀胱直腸障害(排泄の機能低下)などの症状があった場合は症状が不可逆性に陥る可能性もあるため、手術加療勧められることもあります。

手術は、率直に言えば、出っ張ったヘルニアを摘出し圧迫させている神経を救出する手術になります。従来のヘルニアを摘出する方法として約4-5cm程度の傷をつけて直にヘルニアを確認し摘出するLove法や内視鏡を用いて小さな傷でヘルニアを摘出する方法などがあります。現在は数mmの傷で摘出できる器具も開発されています( `ー´)ノ医療の発展はすさまじい!!

各々に一長一短があるため、どれが一番いいかなどは病院によって異なるでしょう。

 

ちなみに・・・

私は、手術加療をせず保存加療にて経過観察方針としました。外科医ですが、手術を自分が受けると考えるとやはり怖いです(..)

現在はというと先程述べたことと矛盾しますが、ヘルニアは画像上消えていません( ;∀;)

私のヘルニアのタイプはトランスバース型といって、消えにくいヘルニアだったこともあります。しかし、うまく神経がよけれていてそこまで重篤な症状を呈しませんでした。

しかし、時々今でも耐えがたい腰痛にみまわれ、びっこひきながら診療を行うこともたまにあります。内服薬(痛み止め)とともになんとか4年共存しながら生きております。(笑)

高齢になったときに周囲の組織が加齢とともに厚くなり、脊柱管がより狭くなり、腰部脊柱管狭窄症といわれる状態になる可能性もありますが・・・・・

爆弾をかかえながら、日々過ごしています。

同年代の方はヘルニアを経験したという人は多いでしょうか?皆さんはどうしたでしょうか?

また、今まさに上記に心当たりがある人で不安に感じている方がいらっしゃいましたらいつでもお声をかけて下さい。相談に乗りますよ(^^♪

少しずつ我々の年代も体にガタがくると思います。整形外科医として、協力できることがあればやります!!体には気を付けながら日々が充実したものになるよう色々なことに挑戦していきましょう!!

manao

 

ABOUT ME
manao
整形外科医フリーランス医師 子育てに奮闘しながら自己研鑽のため 色々な分野に挑戦しています。 よろしくお願いいたします。